社会貢献を意識し自己有用感を高めるための中高生による福祉ロボットの製作

本研究の目的は、福祉と教育を連携させた実践的取り組みを通じ、社会貢献を意識し自己有用感を高めるための教育プログラムを開発することである。具体的には、「①総合的な学習の時間「未来航路プロジェクト」を利用し、福祉に応用できる自助具の開発研究と製作に関する体験的活動 ②ロボットの製作やプログラミングに興味をもっている中学生を中心としたゼミ形式の自主学習会の開催 ③生徒の活動に対する外部評価のための各種の研究会やコンテストへの参加の奨励」に取り組んだ。結果、「3Dプリンタを利用した自助具の制作」、「Raspberry PI・Python 3を使った電子工学の勉強会」、「データサイエンティスト養成講座」と生徒の興味や関心に合わせた活動を実践できた。これらの活動参加者が中心となり生徒の自由な発言の場「SOZAN Liberal Arts」に変化した。さらに、ビジネスコンテストや中高生のための学会発表等にも参加し高い評価を得るようになってきた。以上のことから、本実践的研究は、社会貢献への意識づけや自己有用感を高めることができ、中高生のキャリア教育や進路選択にも繋がる有効な教育プログラムであった。

担当研究者 今治明徳短期大学 松田文春
研究期間  2020年10月1日~2022年9月30日