寝台上を想定した足関節拘縮のための柔軟リハビリテーション機器の開発
下肢関節拘縮は脳血管障害・神経筋疾患・外傷後の後遺症により生じ歩行障害・移動能力低下をもたらすため、早期回復が強く望まれている。その中でも足関節は、安静時に底屈状態が続くことで、より拘縮が進む恐れがある。本病態が発症することなく予防するために、可動域訓練を含むリハビリテーション(以下、リハ)が不可欠である。少子高齢社会の中、我が国の労働力不足や運動療法などのリハにかける時間に制約により、十分な理学療法が実施できていない状況である。また、寝台上など自身で動かすことが困難な高齢者において、限られた時間の中で複数箇所(上肢も含む)のリハを実施する必要があるため、理学療法士の負担も増大する。足関節にかける時間として、現場の療法士から3分~5分程度であるという意見を得ている。加えて、運動療法を行っても次回には症状が元に戻ることや、期間が空いてしまうと症状が悪化するなどの意見も得ている。このような問題から、患者の十分な運動量を確保し、療法士の負担軽減を目指して、足関節のリハロボットの開発が求められる。
研究担当者:岡山大学学術研究院環境生命自然科学学域(工)工 助教 下岡 綜
研究期間:2023年4月1日~2025年3月31日
研究についてのお問い合わせ先:shimooka@okayama-u.ac.jp
ホームページ:https://www.cc.okayama-u.ac.jp/~biorobotics/